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#002 ユペチカ『サトコとナダ』第1巻

第1巻P,33  

「文化を知りたいのはもちろんだけど、 私はナダ  あなたを知りたいの」

関連する国

≫日本、サウジアラビア、舞台はアメリ

私のお気に入りポイント

≫デーツ

ナツメヤシの果実

北アフリカや中東では主要な食品の1つであり、この地域を中心に広く栽培が行われている。(Wikipediaより)

 

1巻の最後のほうでイスラム女子たちがお茶会をしています。そこで登場したおやつがこの【デーツ】。ご存知ですか?

サトコはこの異国感たっぷりのおかしを食べる。。。異国の風を思い浮かべながら。

ところが、なんとその味は日本人にも馴染み深いあの食べ物でした。というオチ

 

思わぬ共通点の発見にがぜん興味がわきました。デーツ。ということで先日、偶然行ったレストランにデーツを使ったメニューがあったので食べてみました。納得。アレでした。新しい単語って、認識すると途端によく見かけるようなりませんか?この前、成城石井でデーツが売っているのを見かけ、思わず買いそうになってしまいました。前からいましたっけ?

 

2人の会話のお気に入りはサトコがナダに言ったコレ。

第1巻P,33  

「文化を知りたいのはもちろんだけど、 私はナダ  あなたを知りたいの」

 最初はイマイチ元気のないサトコよりも、その印象のギャップも派手なナダのほうをメインで読んでいたところもありました。でも、この発言で、ぐっっとサトコへの興味がわきました。すごくいい、大切な気持ちだと思います。さらっとこんなことを伝えられる人はとても好きです。でもきっとサトコも日本にいて、日本の友人に対して同じことを言えるかというと、それはどうかな?と思います。いつも自分の感情や気持ちを豊かに出しているナダの影響でしょうか?2人の関係性がこの時点でもう うらやましい。

 

漫画の吹き出しは通常、文字がタテ書きなのでタテに長い楕円で書かれます。そして、会話の中で外国語を扱う場合はヨコ書きにする表現方法はこれまで目にしたことがある方も多いと思います。いつごろから始まった習慣なのかは調べていませんが(今度調べてみようかな)見慣れたタテ書きの流れから突然ヨコ書きの会話が入ることで、書いてある文字は日本語でも、それがアクセントのようになり異国の言葉の雰囲気を出すことができるのでしょうか。ともかく、《タテヨコを変えることで、それまでの言語とは違いますよ~と表現されている》ということです。

さて、そこで今回の『サトコとナダ』についてです。はじめは気が付かなかったのですが、改めて読み返すと、この『サトコとナダ』の会話はヨコ書きで書かれています。主人公サトコの留学日記ともいえるこの作品で、実際に2人がしゃべっているであろう言葉はもちろん英語でしょう。アメリカに留学している設定なのですから。

これ自然すぎて気づきませんでしたが、すごくないですか?え?私だけ?

(他の星海社の漫画読んだことがないので、最近の4コマ漫画では珍しくない手法なんでしょうか?)

以上、自分的面白発見でした。

簡単な説明

 主人公はアメリカに留学している日本人のサトコ。ルームメイトはサウジアラビア人のナダ。(このナダのインパクトは大きかった。イスラム女子面白いな~と思わせてくれるとてもかわいらしいTHE 女子。)この漫画はこの2人を中心としたサトコの留学異文化交流ライフを描いた4コマまんが。『2018年のこのマンガがすごい!オンナ編 第3位』

ユペチカ『サトコとナダ』全4巻/完結済み 星海社